パリオリンピックで男子バレーボールは金メダルの可能性あり

バレーボール

2023バレーボールネーションズリーグで、男子バレーボールチームは10勝2敗で予選リーグ2位通過した。東京オリンピック金メダルのフランスなど強豪チームを破って堂々の2位通過である。一躍来年のパリオリンピックの優勝候補に躍り出た。

1972年ミュンヘンオリンピックで男子バレーボールが金メダルを獲得してから52年ぶりに男子バレーボールの金メダルが実現するかもしれない。

サーブレシーブ

高橋藍
高橋藍
石川祐希
石川祐希

石川祐希と高橋藍のサーブレシーブが安定している。リベロ山本智大はレシーブ専門なのでサーブレシーブは安定しているが、アタッカーの役目も持つ石川と高橋藍が安定したサーブレシーブをしていることが全日本の躍進の原因である。ネーションズリーグ参加16チーム中、レフトアタッカーのサーブレシーブは石川と高橋藍がナンバーワンである、と思う。

セッター

セッター関田誠大は29歳でチームでは最年長である。セッターはアタッカーを使う立場であり、最年長が望ましく、人格的にもチームの尊敬を集められる人間性が必要である。

関田は長いセッター経験から相手ブロックに的を絞らせない閃き型のトスを上げている。身長175センチと小柄であるが、それを補って余りある正確なトスでチームに貢献している。ミュンヘンオリンピックの金メダルセッター猫田勝敏は179センチであった。175センチの身長は金メダル獲得の障害にはならない。

関田誠大
関田誠大

ミドルブロッカー

小野寺大志
小野寺大志

山内晶大、小野寺大志、高橋健太郎のミドルブロッカーは、高いブロックと早いクイックを武器にして勝利を引き寄せている。3人とも2メートルを超える身長に恵まれ、ブロックのセンスが磨かれてきている。クイックに対するブロックとサイド攻撃に対するサイドへの移動も早くなっており、フランス、ポーランド、ブラジルなどの世界ランキング上位国とも対等に戦えるブロック力がある。

スパイク

バレーボールで得点を取るためには相手のスパイクをブロックするか、相手のスパイクをレシーブして高い2段トスを上げ、2枚又は3枚ブロックを打ち抜くパワーとテクニックが必要である。東京オリンピックでは2段トスを決めることができたのは石川と西田有志の2人だけであった。現在は石川と西田、そして高橋藍、宮浦健人がいる。この4人が2段トスを打ち切って得点できることが全日本の大きな強みである。

西田有志
西田有志

サーブ

石川、西田、高橋藍、宮浦のスパイクサーブは威力充分である。現在の男子バレーはサーブで相手守備を崩してブロックで仕留める得点スタイルである。4人のサーブは世界の上位チームに勝るとも劣らないパワーで相手守備を翻弄している。高橋藍が時折見せる緩いショートサーブは、後退守備の相手に対して効果的に決まっている。

控えセッター永露

セッター永露元稀はクイックを多用するスタイルで、関田とはタイプの違うセッターである。関田のトスアップで流れが悪くなった際、セッターを永露に替えタイプの違うトスワークで流れを変えることが期待される。永露は身長192センチありブロック力があるのも魅力である。

高橋藍

高橋藍
高橋藍

2020東京オリンピック後、高橋藍は急激に上達した。188センチの身長ながら2メートル超の外国人選手の2枚、3枚ブロックのインナーを抜く超クロススパイクをマスターして得点している。石川祐希のスパイク力に匹敵する実力が備わってきた。レシーブはリベロ級の実力を持っており、チームに対する貢献度は高いものがある。

全日本はフェイクセットという独特の戦法を使っている。2ボールを石川がジャンプしてアタックを打つと見せかけ、ライトにトスを振って西田がノーブロックでアタックを打つ戦法である。金メダルを獲得するにはチーム独特の戦法が必要である。フェイクセットという日本チーム独特の戦法を駆使して金メダルに向かって邁進してもらいたい。

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