ラストのどんでん返しが強烈なドラマ

ドラマ鑑賞文

平成2年、私はラストのどんでん返しが余りに強烈なテレビドラマを見た。早水優主演で、日曜夜10時から1時間のドラマであった。月曜夜9時や木曜夜9時などのゴールデン時間帯でなかったので、それほど期待もせず何となく見ていたドラマであった。しかし、ラストの衝撃が強烈だったので、そのストーリーを紹介する。

OL生活

優ちゃんは地方から東京に出て来てOLをしていた。毎日の仕事は、旅行の企画・立案そして企画会議などで忙しく働いていた。昼休みは同僚OLと社屋屋上で手作り弁当を広げてお喋りしながら食べたり、たまにレストランで外食したりした。お喋りの話題はファッション、レジャー、男性の好みなど今時の女子の話題であった。

食事会

同僚社員から食事会に誘われて、ホテルのラウンジでの食事に出かけた。優ちゃんの会社の女子数名と男性グループの合コンみたいな食事会であった。

優ちゃんは男性グループの中の一人(三浦浩一)に好感を持ったが、相手も優ちゃんに好感を持ったようで、食事会のあと優ちゃんをデートに誘った。

交際

優ちゃんと男性はスナックでお互いの身の上や仕事の話をした。男性は父親が立ち上げた製造会社の若社長の立場であり、将来は会社を継ぐ2代目社長であった。若社長は優しく、話題も豊富で優ちゃんに対して真摯な態度で接していた。

映画を観たり公園で遊んだり何度かデートを重ねて、優ちゃんは若社長に好感を持って交際するようになった。

工場訪問

若社長から仕事場の工場を見に来るよう誘われて若社長の会社を訪問した。工場は大きくて新しく、何百人もの社員が忙しく働いており、活気に溢れた職場であった。一人一人の社員がテキパキと仕事をこなしており、工場に設置された機械を社員が的確に運転して効率的に製品を製造している様子が感じられた。

若社長の直属の部下(山下規介)がおり、若社長は部下を信頼し、部下は若社長を尊敬している様子がヒシヒシと感じられる2人であった。この部下が優ちゃんを熱っぽい目で見つめているのだった。

工場再訪問

優ちゃんは若社長とデートを重ね、温泉へ行ったりサファリパークへ行ったりして2人で楽しい時間を共有した。

再び若社長が優ちゃんを工場に誘い、優ちゃんは工場にやって来た。相変わらず社員が忙しく働いており、活気のある工場であった。こんな活気のある会社の若社長夫人に納まることに期待を持ち始める優ちゃんであった。ところが、またも部下が優ちゃんを熱っぽい目で見つめていた。部下は私に好意を抱いているのだろうか、と優ちゃんは少し気になっていた。

ブティック

若社長が優ちゃんを連れてブティックに行き、優ちゃんに赤いドレスを勧めて試着するように言った。優ちゃんが赤いドレスを着て試着室から出てきたところ、若社長はとても感激して「とても似合う」と言ってくれた。

若社長は通勤のときブティックの前を通っているが、ショーウィンドウに飾っている赤いドレスを見て、きっと優ちゃんが着れば似合うに違いない、と思っていたのだ。そのことを聴いた優ちゃんは若社長の愛をヒシヒシと感じた

困惑

優ちゃんは若社長と結婚する気持ちは固まっていたのであるが、部下の熱っぽい目が気になっていた。工場を2度訪問し、2度とも優ちゃんを熱い視線で見つめることに困惑していた。若社長のことは愛しているが、そのことで若社長と部下の関係にひびが入ったりしないか心配になっていた。若社長に相談してみようか、とも考えたが取り越し苦労だなと思い相談はしなかった。

若社長宅

休日になり、優ちゃんと若社長は若社長の部屋で過ごしていた。コーヒーを飲んだり、CDを聞いたりして取り留めもないお喋りをしていた。

玄関のチャイムが鳴り、若社長が部屋を出て行って、お客に応対しているようであった。若社長と部下が部屋に入ってきた。お客は部下であったのだ。若社長はきまり悪そうな表情でおり、部下との間に変な緊張感が漂っていた。その雰囲気につられて優ちゃんも少し緊張した。

部下がYシャツを脱ぎ、半袖下着も脱いで上半身裸になった。そして若社長に向かって       「この僕の体を忘れたのか。こんな女のどこがいいんだ。なぜ僕を捨てるんだ」          と言ったのだ。

そのあと優ちゃんの唖然とした顔が10秒ほど映ってドラマは終了した。

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