ロサンゼルスオリンピックの星

バレーボール

佐藤淑乃について

バレーボールSVリーグのNECレッドロケッツに所属する佐藤淑乃はパリオリンピック後、古賀紗理奈の背番号2を引き継いでNECのエースアタッカーとして活躍している。

佐藤淑乃は千葉県敬愛学園高校を卒業後筑波大学に進学し、2023ユニバーシアード銀メダル、2023インカレでエースアタッカーとして筑波大学を4年ぶり優勝に導くなど顕著な実績を残した。

SVリーグ開幕戦

10月12日、川崎市とどろきアリーナでSVリーグ開幕戦が開催された。NEC対埼玉上尾の試合で、佐藤淑乃は古賀紗理奈の背番号2を背負ってエースアタッカーとしてプレーした。

最高到達点305センチの高さを生かしたスパイクとブロック、そして確実なサーブレシーブが光っていた。サーブは強烈なスパイクサーブであり、得点能力の高さを感じた。しかし、スパイクの高さはあるものの、時折スパイクミスを出し粗さが目についた。そしてサーブレシーブの返球率も5割程度であり、まだまだ課題が多いと感じた。

中垣内祐一

1992年バルセロナオリンピックでエースアタッカーとして活躍した中垣内祐一は、日本の男子アタッカーの中でも3本指に入る逸材であり、身長193センチ、ランニングジャンプ1メートルという素質抜群のアタッカーだった。

中垣内は1989年5月の日ソ対抗戦で国際試合デビューしたが、スパイクミスが多くレシーブも下手で粗さが目立つ選手であった。中垣内のスパイクミスで何度も負けた試合があったが、南監督は中垣内を我慢して使い続けた。

国際試合の経験を積み、中垣内はメキメキ上達した。2年後には素晴らしいアタッカーに成長した。全日本のエースアタッカーとして数々の国際試合を経験して1992年バルセロナオリンピックに臨み、このオリンピックで全日本は6位の成績を残した。中垣内の活躍に依るところが大きかった。

佐藤淑乃への期待

佐藤淑乃は中垣内を彷彿とさせる選手である。粗削りで課題も多いが、とてつもないポテンシャルを秘めている感じがある。今後経験を積んでバレーの技術を上げて行くことは勿論であるが、古賀紗理奈の背負っていた2番のユニホームを着て、全日本を引っ張って行くという気概を持ってプレーしてもらいたい。

4年後のロサンゼルスオリンピックでは中垣内のようなプレーをする佐藤淑乃が見られることと思う。エースアタッカーとして佐藤淑乃が活躍し、全日本が金メダルに輝く姿を見せてくれるに違いない。178センチの身長は中型選手の分類に入るが、欧米の大型選手に負けない技術とパワーでロシア、アメリカ、中国などの強豪国を打ち負かしてもらいたい。

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